おすすめの資格「整理収納アドバイザー2級」― 住まいを整える力を、これからの暮らしの武器に

定年が近づくころ、暮らしの中で急に気になり始めるのが「物の多さ」です。仕事の資料、趣味の道具、子どもの思い出、親の介護や相続に関わる書類。片づけたい気持ちはあっても、捨てるだけでは進まず、どこから手をつければいいのか迷う人は少なくありません。

そんな時に相性がよい学びが、ハウスキーピング協会の整理収納アドバイザー2級です。単なる掃除のコツではなく、「なぜ散らかるのか」「何を残し、どう収めると暮らしが楽になるのか」を理論と実例で学ぶ民間資格です。50代、60代、70代のアクティブシニアにとっては、自宅の見直しだけでなく、これからの時間の使い方を整える入口にもなります。

持ち物を分類しながら整理の順序を考える60代女性

どんな資格なのか

公式案内によると、整理収納アドバイザー2級は18歳以上であれば受講でき、高校生は対象外です。3級を取っていなくても2級から受講でき、1日の認定講座を修了すると資格取得となります。別日に試験会場へ行く方式ではないため、「まずは一度学んでみたい」という人にも入りやすい設計です。

学ぶ内容は、単に物を減らす話だけではありません。整理の考え方、物の分類、使いやすい収納の組み立て方、家族と共有しやすい仕組みづくりなど、暮らし全体を回しやすくする視点が中心です。片づけが苦手な人ほど、感覚ではなく順序で学べる点が役立ちます。

特にシニア世代には、今後の住み替え、夫婦二人暮らしへの移行、親の家の整理、自宅で小さな仕事を続けるための作業環境づくりなど、応用場面が多い資格です。体力があるうちに住まいを整える考え方を身につけておくと、後から慌てにくくなります。

受講資格、費用、日程

2026年8月4日時点の公式ページでは、受講料は24,700円(税込)です。これにはテキスト代、認定料、資格管理システム登録料が含まれます。受講資格は18歳以上で、3級の事前取得は不要です。

講座時間は10時から17時までの計6時間が基本です。昼休憩を挟む1日講座なので、何週間も勉強時間を積み上げるタイプではありません。一方で、公式Q&Aでは遅刻や早退で受講時間が4分の3に満たない場合は認定されないと案内されています。体調や移動負担を考えて、無理のない日程を選ぶのが現実的です。

日程は全国一律の試験日ではなく、公式サイトに掲載される認定講座ごとの開催です。2026年8月4日に確認できた公式案内では、2026年8月5日のオンライン講座、8月8日の会場講座、8月27日の会場講座などが案内されていました。掲載は直近3か月分が中心なので、受けたい地域や形式が決まっているなら、早めに公式サイトで空き状況を確認した方が安心です。

収納場所を相談しながら暮らしを整える60代夫婦

学習負担と、受講後にできること

1日6時間と聞くと軽く感じますが、内容は「片づけ本を読んで終わり」より一歩深く、生活動線や物の持ち方を見直すきっかけになります。受講後すぐに使いやすいのは、押し入れや書類棚の見直し、趣味道具の置き場整理、親の通院関係書類の整理、夫婦で共有する防災用品の置き方などです。学んだその日から自宅で試しやすいのが強みでしょう。

ただし、仕事につながる点は冷静に見ておく必要があります。協会のQ&Aでは、2級だけでは整理収納アドバイザーとして活動できず、仕事として活動するには1級取得が必要と案内されています。つまり2級は、まず自分や家族の暮らしを整える基礎資格と考えるのが適切です。就職や収入を保証する資格ではありません。

それでも価値は十分あります。人生後半になると、片づけは見た目の問題ではなく、転倒予防、探し物の減少、家事負担の軽減、家族とのすれ違い防止にもつながります。自宅が整うと、学び直しや地域活動、新しい仕事の準備に使える時間も増えます。片づけを「面倒な後回し」から「これからの暮らしを守る基盤」へ見方を変えられる点が、この資格のいちばんの効用かもしれません。

さらに、オンライン講座を選べば移動負担を抑えられ、会場講座なら受講者同士の質問や事例から学べます。資格取得そのものより、「自分の暮らしをどう軽くするか」を考える時間として受けると、費用対効果を判断しやすいでしょう。片づけを気合いではなく仕組みで進めたい人には、相性のよい学びです。

こんな人に向いている

  • 退職前後に自宅の持ち物を一度整理したい
  • 夫婦で共有する書類や防災用品の置き場を見直したい
  • 親の家の片づけや見守りの前に、自宅の整え方を学びたい
  • 将来1級も視野に入れつつ、まずは自分の暮らしで試したい

整理収納アドバイザー2級は、派手な資格ではありません。しかし、住まいと時間の使い方を整える力は、50代以降ほど効いてきます。何かを新しく足す前に、まず暮らしを回しやすくする。そんな順番で学びたい人にとって、現実的で始めやすい一歩になるはずです。今こそ好機です。

参考資料

情報確認日:2026年8月4日

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この記事の編集・執筆

シニアライフデザイン.comを運営する株式会社アンカーの編集部です。50代・60代以降の働き方、暮らし、年金、健康、学び、地域とのつながりに関する情報を、一次情報や公的資料を確認しながら発信しています。